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【離婚準備】住宅ローン残っていたら要注意!!

円満離婚

こんにちは。
リボーンコンシェルジュ
円満離婚アドバイザーの飯野馨己です。

今回のテーマは
離婚するときに住宅ローンが残っているときはどうしたらよいのか
についてお話ししていきたいと思います。


マンションとか家を購入した方の場合、
住宅ローンが残っている方が多いと思うのですが、離婚するときどうすることができるか
ということを説明していきたいと思います。


一般的には持っている家を売却して、
売却したお金で住宅ローンを支払う

というケースが多いです。


例えば、
物件を3000万円で売却できたとします。
住宅ローンは1500万円残っているとします。


1500万円で住宅ローンを返済して、
残りの1500万円を2人で分ける
というのが一般的な流れです。


もちろんこちらには
手数料等がかかりますので、
もう少し複雑な計算が必要となりますが、
概要としては上記のようになります。


この時に結構いらっしゃるのが
家を売却したのだけど、
売却した金額よりも住宅ローンの方が高い!
というケースの方です。


これを「オーバーローン」といいます。


このオーバーローンの時には
どういうことが起きるのかというと

もし自分がオーバーローンの場合、
売却しましたということになると、
もう住宅ローンを借り入れている銀行に
抵当権をつける担保がないので、
残った住宅ローンを全て
一括返済しなくてはいけなくなります



例えば、
物件を2000万円で売却できたとします。
住宅ローンが2500万円残っています。


2000万円で住宅ローンの一部を返済します。
ところが、
500万円のローンが残ってしまった!
となると
500万円は一括返済しなくてはなりません。


では、上記のようなことを避けるために
どうしたらよいでしょうか。


一つとしては
夫婦のどちらかがその家に住み続ける
ということが考えられます。


そして、
住んでいる方が住宅ローンを払い続ける
というケースがよくあります。


但し、
この時にもいくつか注意点があります。


1つの事例をお話ししたいと思います。


事例1:
住むのは「妻」、
住宅ローンを払うのは「夫」
の場合


親権を奥様が取って
子どもの環境を変えたくないので、 
出来ればそのまま住んでいた方が良いのでは
と考えました。


ところが、奥様は住宅ローンを一人で
支払っていくのはちょっと大変なので、
住宅ローンは夫が支払う
ということになりました。


この場合の最大のリスクは
例えば、旦那様が離婚後再婚して
住宅ローンを払えなくなった時、
差し押さえされてしまうということです。


再婚はしなくても、
旦那様にも生活があるので、
離婚するときには子供のためだと思い、
住宅ローンを支払うことにしたが、

いざ離婚後生活をすると
考えていたより楽ではなくて
ローンを支払うことができなくなり、
家を差し押さえられてしまう
ということもあります。


なので、
こちらを選択する場合は、
家に住み続ける方が
自分でも住宅ローンを払えるように
経済的な自立を早急にした方がよいと
思います。


事例2:
住み続ける人が住宅ローンを払う

「夫」が住むのなら「夫」が
「妻」が住むのなら「妻」が
住宅ローンを支払う場合

例えば
夫の名義でもともと
住宅ローンを組んでいたとします。


この後、家に住み続けるのも
夫である場合は
さほど大きな問題は発生しない
可能性が高いのですが、

家が夫と妻の共同名義になっていたり、
双方が連帯債務者になっている場合は
気を付けなくてはならないことがあります。


それは
一人で住宅ローンの審査が通るか
ということです。


もともと夫が一人で審査を通っていれば
問題はありませんが、

共同名義にするときに
夫だけでは審査が通らなかったから
夫婦で共同名義にしたという場合は
一人では通らない可能性があるということを
考えなくてはいけません。


また、妻が住宅ローンを払う場合、
奥さまに収入があればよいのですが、
パートなどで、十分な収入がない場合は
一人で住宅ローンが通るかを
事前に確認した方が良いと思います。


また、離婚による住宅ローンの名義変更は
銀行ではOKがでません。


共同名義とはいえ、
これまでも夫が実際には住宅ローンを
払っていたとしても
離婚を理由に共同名義から
夫の名義に変更することを
銀行ではよく思わないので、
住宅ローンの審査が通らない
ということがよく起こります。


このような場合、
一括でローンを返済してください
と言われてしまうリスクもあります。


もし、共同名義を
一人の名義に変更したい場合は、
プロに相談をして、仲介をお願いし、
進めていった方が良いと思います。


1回でも審査に落ちてしまうと
銀行の記録に残ってしまい、
なかなか次の住宅ローンの審査も
通りづらくなってしまいます。


このようなリスクがあることは
しっかり覚えておいていただきたいです。


<まとめ>
・売却→住宅ローン返済の場合
(オーバーローンの確認)
・どちらかが住み続ける場合
(差し押さえのリスクあり)
・住宅ローンの名義変更は、銀行NG
プロに相談すること

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